犬・アトピー
アレルギー性皮膚炎
アトピーとは
犬の皮膚病統計
診断方法
食餌との関係
ホルモンとの関係
必要な検査
薬用シャンプー
間違い易い皮膚病
初期の症状
細菌感染の有無
アトピーの季節性
ワクチン療法
誰でも出来る臨床写真で診断
内服治療法
ステロイドは必要か
ステロイド無しの治療法

犬の皮膚病統計


  
質問  犬で一番多く発生する皮膚病は何でしょうか 

              グラフで示すと次のようになります



       だんぜん  トップ は アレルギ性皮膚病が占めています
      この内で多くは 
アトピー性アレルギーの皮膚病 となっています

     
ハウスダスト・アトピーが過半数を占めています
                                             
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 質問  
 1年間で何月が多く発生するのでしょうか

            
またグラフで見てください




      5-6月の高温・多湿の入梅から夏に掛けてがピークと為っています

    何故 高温・多湿の時期に多いのか

        アレルゲンが皮膚から侵入しやすい条件だからです
 
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  質問    一番多い アレルギーは何でしょうか

          屋内で飼育している犬で 種類に関係なく 発生することが普通です

          なかでも ハウスダスト(家庭塵)アトピーが主流です





  質問   餌(食餌性)による アレルギー(アトピー)がありますか

           統計的には極めて少数が知られています

           世間で言われているほど実際の臨床例はありません

          
 しかし 無いとは断言出来ませんが ほんの少しです




  質問  アレルギーに効果があると ドックフードを薦められましたが
        永く使用しても 少しも良くならないのは何故ですか



        日本では食餌性アレルギーが起きにくい環境だからです
  
        逆にハウスダスト(家庭塵)アトピーが起き易い環境となっています

       ドックフードを何遍  変えても無駄である事が その証拠となります

      
何回もドックフードを変えてもアトピーが治らない原因がやっと判りました

      
餌を替えて アトピーを治そうと 考えていた事が間違と気がつきました


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   質問  アトピー性皮膚病とは

        アレルギー性皮膚病の1種で 
アレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)
       
       が皮膚・粘膜から侵入して悪い免疫を造り 頑固で面倒な皮膚病をさします

       発症するとなかなか治りにくい悪性のアレルギー免疫性皮膚病を指します




   質問  アトピーの原因となる物は何ですか

        ハウスダスト(家庭塵)で 畳 絨毯 布団 クッション 衣類 化粧品
 
      食料品 花 ダニ 蚤 煙草 排気ガス 樹脂 木材 家具 塗料 絵の具

      毛糸 木綿 絹 カポック 皮革 金属 人と動物の毛 フケ 細菌 カビ

      薬品 その他多くの 犬の生活環境に係わる 多くの物質がある
 



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   質問  アトピーの皮膚症状はどの様ですか

       
  文章より写真の方が理解が早いでしょう

         皮膚病の変化は複雑にでて来ます 写真を参考にして下さい
 


 
慢性経過の頬・頸・肩の脱毛


鼻の下 上口唇・眼の周囲炎症


  アレルギー性慢性の外耳炎


   
前胸広域の炎症性掻痒


  両腋窩(腋の下)脱毛・炎症


  
四肢指背面 アレルギー炎症


 四肢肉球間の アレルギー


下腹部から内股のアレルギー炎症


腹部のアレルギー性色素沈着


 腰と背中のアレルギー性変化


 
 後足・膝関節より下方の炎症


 
肛門周囲と尾の裏の掻痒性


          上の写真に該当する部位・類似病変・掻痒性・舐性・フケ・

         脱毛・炎症性皮膚変化・色素沈着・脂漏性・しきりに掻く動作などの

         類似変化が観察されたならば 
ハウスダスト・アトピーの疑い十分

       すぐに近くの皮膚病に明るい 動物病院で診察を受けてください


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    質問  アトピー性レルギーと間違いやすい皮膚病は

          
食餌性アレルギー   (餌を変えたら良くなりますが・大変少ない)

           アカルス・疥癬 (皮膚寄生虫性で抗アレルギーを使用しても効果が無い)

           カビ性の皮膚病   (酵母菌・糸状菌と雑菌性があります)

       
皮膚病ですねとの診断 (皮膚病に関心の薄い動物病院 信頼性が薄い)

           ホルモン性皮膚病 (複数のホルモンが相互に関係している)

     いずれにしても 明確な診断と説明を受け 治療過程を納得するように心がける

    インホームド コンセントの少ない病院は皮膚病に弱いか 不親切です

    納得が行くまで 質問して少しでも早く治してあげるのが 飼い主の務めです



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     質問  
アトピー性アレルギーの初期症状は

           
一定では有りませんが 次の場所に病変が多く現れます

           両眼の周囲 上下の唇 外耳炎に似た変化 腋の下 内股

           四肢の指の間・裏の肉球間の炎症・舐性  ゛全身性の痒み

           これ等複数の場所に確認すれば 疑いは濃厚です

           皮膚病に強い 動物病院で検査と診察を受けてください


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     質問  アトピー性アレルギーの診断方法は

          
色々な方法が有りますが 普遍的な方法を説明します

          
A...稟告と現在の皮膚病の状態から 

            現在までの皮膚病経過を総合し予想・判定 獣医師の永い経験とキャリヤ

         
 B..血清免疫反応 アレルゲンと抗体との反応

             免疫反応が陽性と出たから 即 原因と決めてはいけない

             治療方法と結びつかない事が多く 疑問が残る

          
C..皮膚皮内試験 患犬皮膚での直接アレルギー免疫反応

             有益であるが 長期間の治療方法に問題が残る


          D..隔離試験 生活環境を一時 現在と遮断する

             現在の飼育環境を完全に転居遮断する  現実的に難しい

         E.. 血中好酸球数検査  アレルギーに反応する白血球

             アトピーの軽重に比例増減するが 多くの皮膚病に類似反応する難がある

             しかし 確定診断後の検査は非常に有意義な検査である


         
 F.. 治療試験  

          
アトピに有効と認められている薬品を短期間処方して効果を判定する
   
          もし
アトピーであれば 良い治療反応が観察されるので治療続行

          
アトピー以外の皮膚病であれば 良い治療反応が観察されない



                                                     
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     質問  アトピーに必要な検査は

          
診断用と 治療経過 観察の2種類がある

      診断用

        
一般血液生化学検査  肝臓 腎臓 膵臓 栄養等の評価

           血液ホルモン定量検査   副腎皮質 甲状腺ホルモン

        皮膚皮内検査      
ハウスダスト・アレルゲンに反応するか

        血中好酸球数検査   アトピーの軽重に比例反応する

         
細菌薬剤耐性検査   
感染細菌の抗菌・抗生剤に対する 適正薬剤試験

     
診断と治療に結び付かない検査は無駄で無意味の部類に入ります


      治療経過 観察用

        
血中好酸球数検査   アトピーの軽快で 減数比例反応する

                
ステロイド減量処方の指標として 重要視している

              下垂体ホルモン 減感作ワクチンの効果判定の
指標となる   



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      質問  アトピーとホルモンとの関係は

         
 密接な関係が有ります

          副腎皮質ホルモンの機能低下も重大な発病要素の内に入ります

          合成ステロイド ホルモンを長期 又は大量を使用すると副腎皮質が

          
萎縮して小さくなり 自身の副腎皮質ホルモン生産・分泌゜が減少して

          副腎皮質ホルモンの不足がアトピーを悪化させる主な原因となる


          また 犬は
甲状腺ホルモンが低下し易い事が原因の一つです

          
犬種・血統に由来して 先天的に低下している事も知られいいます

           
 ホルモンは大切な物質ですから軽視してはいけません

          
 検査で不足していたら その分を補充しなければ良くなりません



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質問   アトピーと去勢・不妊手術の関係

         
 直接的の因果関係は認められませんが 関係はあります

          ひと 犬等の生物には不必要な臓器は無く 生活 生命維持には

          睾丸 卵巣 副腎 甲状腺 副甲状腺はホルモンの代表的存在で

          必要だから 生まれたときから 付いていて 相互のホルモン量が

         互いに 干渉 バランスを維持して生命を維持しています

         何れかを失えば 性ホルモンならば更年期が発生して体に変調を起こす

         間接的に アトピーと浅からぬ関係が成立することが理解できる

        去勢・不妊手術に関する解説が別項目を参考にして下さい


       
貴方の子供 孫を簡単に去勢・不妊手術をしますか 


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      質問  アトピーと細菌感染の関係は

         
 時には深い関係が成立する事があります

          細菌性アレルギーとか 細菌由来のアトピーがあります

          生活・飼育環境 餌による免疫低下・不全が誘引となっての

          
表皮小環は 典型的な 細菌性アレルギーの現れです

          細菌性アレルギーには シャンプーをすると悪化するので

          
シャンプーをしてはいけません





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      質問  アトピーと薬用シャンプーの関係

        
通常のシャンプーでは アトピーに適していません

        アトピーの治療にに適したシャンプーを使用してください


          私が良く薦めるアトピー用のシャンプーは コールタールを含んだ

        薬用シャンプーを症状に併せて指導しています

        薬用シャンプーだから 15-20分間は必ず作用させること

        タール系以外のシャンプーは アトピーに弱いと観察しています

          
細菌性アレルギーにはシャンプーをすると 皮膚病が悪化する

        決してシャンプーをしてはいけません 皮膚病が増えることになる

        
細菌性アレルギー専用の外用薬を塗布するのがより好ましい




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       質問  アトピーの内服療法は

         原則的に10数種類の薬剤が有るのですが 皮膚症状 栄養 病歴

         検査結果 などから 
最低10種類前後の薬剤を選定処方する

         抗アレルギー剤  抗ヒスタミン剤  ホルモン剤  ビタミン剤

         消炎剤  強肝剤  等を 体重 皮膚病の軽重を指数化して処方

        

       
 アドピー治療用の内服薬は原則的に 1日3回内服するのが効果的で

        何故ならば 抗アトピー剤は血液中に永く存在・維持する事が難しいからで

        大体 約8時間位の有効濃度を維持する事が出来ない性質の薬剤である

        痒みと 炎症をとるには是非とも 守らなければ 良い効果が期待できない

        内服効果が十分に発現して 正常皮膚と 被毛が維持できたらば


       
 第二段階の  薬用量の減量処方に移行する この方法での反復が良い

        結果がえられれば 次の段階の 
ステロイドを処方から除外にはいる

        此れには飼い主の協力がなければ出来ない


       
 簡単に1-2種類の錠剤を処方して 割って飲ませて下さいと指導するのは
        
       皮膚病治療に熱心が少ない動物病院の治療方法と考えられます
から

       
 この様な動物病院は敬遠した方が良いかもしれません



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      質問  アトピー治療にステロイドは必要ですか

         
 
アトピーの症状・病態・病歴に左右されます

          始めは 消炎 掻痒軽減に必要最小限量を処方しますが

          病態・症状が 良好であれば 減量処方をする段階になる

         
 ステロイド無しでは治療が困難で成功しなくなるので 必要

          徐々にステロイドを減量して 零処方にするには 別の方法がある

          
患犬自体からステロイドを生産・分泌させる方法をとります


      
現在ステロイド無しの処方で満足している アトピーの患犬例

  
この2頭のヨーキー は 眼の周囲 耳翼 頸 胸側 肉球間に炎症
脱毛 掻痒が強く 糸状菌(カビ)との診断で他院で治療を受けていた
 細部の検査で糸状菌(カビ)とアトピーの混合感染と診断したので 
内服と外用剤で 2カ月間治療で糸状菌(カビ)治癒したが アトピーが
残り ステロイドと抗アレルギー剤の処方とで快方に向いたが
 ステロイドを切ると再発するので アトピーのアレルゲンと
副腎活性剤の注射を飼い主が自家で毎週注射した(1年以上)結果 

     現在はステロイド剤零処方の抗アレルギー剤の
      処方のみで無事にすごしている



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     質問  アトピーのワクチン療法(減感作療法)とわ

       
アトピーを起こす物質(アレルゲン)の抽出液を処理し 薄めた液を使用

       一定間隔で注射液の濃度を順次上げて アトピーの免疫を作る方法

       長い時間と 飼い主自身が犬に注射することが付随する

       アトピーに対する免疫が徐々に成立するが 永久免役でないので
  
       最低 月に 2 回は注射しなければならない治療方法である



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     質問  アトピーのステロイド処方無しの治療法がありますか

       
 
ステロイド無しの処方でコントロールする事も出来ます ただし

        初めからは出来ません 系統だった治療法を守ったときに完成します

       
 1. 初め ステロイドと抗アレルギー剤の混合処方を内服続行

       
 2. 徐々にステロイドの処方量を低減させながら アトピーワクチンと

          動物自身がステロイドを生産・分泌を促進する注射を併用する

          
この期間はほぼ半年間で 毎週一回連続注射が必要

        
3. 犬自体がステロイドを充分に生産・分泌出来るようになれば

          ステロイト無しの処方で少しの薬剤の維持量で完成する



 ホワイテー 雄 6歳 8kg  慢性の外耳炎を永年患っていた
その動物病院の紹介で来診する 四肢肉球間の掻痒・舐性が顕著
下腹面の薄い色素沈着がある。 アレルギー皮膚炎のアトピーで
あった、 慢性外耳炎はアトピーからの延長線上の疾患で沢山の
抗菌・抗生剤を投与して感染細菌が薬品に抵抗力を持っていた、
細菌培養・薬剤耐性検査で未使用の有効な薬品を選定して処方
 細部の血液検査と
好酸球数検査で 副腎皮質ホルモンが正常と
判明したので ステロイド無しのアレルギー剤を処方をする
 皮膚の変化 外耳炎はとても良好な経過を取っている
 
ステロイド無しの処方でもアトピーも治ります


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 人も犬もアレルギー(アトピー)性皮膚病の治療は難しいのです
      簡単に治らないことを念頭に入れて置いて下さい

             根気と努力が治す力になります


               物言わぬ動物に深い愛情を





      皮膚病に悩んでいる
      飼い主は反復して画像を参考に
        解説文を読んで理解を






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去勢・不妊手術との関係
アトピーの原因物質