深層(部)性膿皮症
(
シンソウセイ ノウヒヒョウ
)
(蜂窩織炎・ほうか織炎・フレグモーネ)
皮膚の深層(皮膚の下部組織の細菌感染)
悪性・難治性の皮膚・皮下織の化膿菌感染症
特定の犬種に発症する場合がある、免疫系統異常
診断・検査・治療に困難が伴う慢性的皮膚病
下記臨床例を見て早目に動物病院で受診する参考にして下さい
ダルメシアン 雄 7歳 28Kg
4カ月前に発病、近くの動物病院で治療を継続していたが
病状が次第に悪化してきたので転院する
5種類の抗菌・抗生剤を順次内服継続していた。
初診時・膝関節周辺の病変
初診時・踵(かかと)周辺の病変
初診時に膿を採取して培養して
抗菌・抗生剤の感受性試験
過去に内服している薬剤には抵抗力を持つ感染菌群であった
最も有効な薬剤2種類を選定内服する
感染細菌の死菌ワクチンを5日毎に継続して皮下注射
免疫力を増強して感染細菌に抵抗力を増強させる
初診から33日目患部縮小・膿汁分泌あり
初診から33日目患部縮小・乾燥気味
再度膿汁材料から細菌培養して耐薬性の試験
感染細菌は前回の抗生剤に耐薬性を獲得していた
新たに有効性の薬剤を選定して内服を開始する
初診から73日目患部縮小・色調退色
抗菌・抗生剤3回目の変更処方
初診から73日目患部縮小・部分発毛
培養死菌ワクチンを5日毎に継続・皮下注射
初診から116日目患部縮小・膿汁分泌無し
初診から日目患部縮小・発毛域拡大
病原培養死菌ワクチンを5日毎に皮下注射継続中
現時点で約90%が治癒している
血液検査で甲状腺機能低下があるので甲状腺剤の内服中
慢性・難治性の膿皮症は4―6カ月の経過を取るのが普通
長期間の治療が必要であることを理解しなければならない
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