猫・好酸球性潰瘍
(ねこ ・ コウサンキョウセイ カイヨウ)

(猫の口唇潰瘍)
詳細な発病となる原因の全貌は解明されていない皮膚病

症 状
猫の上下の口唇部が好のんで発病する場所
はじめ猫は唇を気にして舌を出して盛んに舐める動作をする
或いは前足で唇を擦るしぐさを頻繁に反復します
病気が進むと口唇の一部が凹陥してくる
更に病期が悪化するに従い凹陥部の表面組織は欠損し
深い潰瘍面を形成して次第に表面積を拡大するようになる
このような患部が単数或いは複数の発現で飼主は始めて気付く
診 断

外見的症状観察・特徴的病状変化で視覚的に診断が付く
病理学的には患部組織を採取して専門的に検査が必要
しかし多くの場合視診的診断が可能である
治 療
外科的に全身麻酔の基で患部の広域摘出除去術
弱いX線(限界線)を反復患部に放射する放射線照射療法
内科的に注射・内服の2つの治療法がある
何れかが良いかは診察した獣医師の判断と
飼主の意見などよく相談して可能な方法を決める
治療期間は治療方法により一定しない
経 過
再発性の在る皮膚病
長期間の監視・或いは再発防止の内服薬を間欠的に使用
通常は正常化してから5-6日間隔で再発防止薬を継続使用する

 
茶色の日本猫1
1ヶ月前から発病していた
上口唇に凹陥した潰瘍面を形成する
しきりに舌で口唇を舐める
異物感が強く異常に舐める動作が強い
治療は注射と内服薬の使用で
治癒まで2カ月を要した
再発防止に内服薬の5日1回内服続行

猫の下方からの写真
深く凹陥している潰瘍面
患部表面は粘膜が欠損している
軽度の疼痛があり異物感が存在
治療初期には注射が有効
中期以降は内服薬を使用する
治癒期に入り内服は1-2日間隔
内服を怠ると病状が悪化する

初期症状の猫
向かって右側上口唇に軽度の
炎症性変化が現れている
上皮粘膜の炎症と欠除がある
周囲は炎症性に腫れている
この時期ならば内服のみで
治癒する事ができるが
長期内服5日に1回の継続が良い

上口唇の変則的患部

 2カ月以上経過しているので患部は

深い潰瘍を作っている
患部は疼痛が強く少しの刺激で
強い疼痛反応を示す
始め注射を8回程使用する
皮膚病の症状が良くなってから
内服に切り替え3カ月後に治癒する

鼻鏡に発病した症例
極めて珍しい症例で
注射を週2回・4週間連用する
陥没面の回復から内服に切り替え
1カ月2日置きに内服して治癒する
再発が考えられるので
週1回の内服連用で維持している

看護上の注意

この皮膚病は再発性があるので獣医師の指示に従い
内服の続行を欠かしてはならない病気であるので
年間を通じて発病予防目的に内服を継続する必要がある



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