猫・栗粒性皮膚炎

                             (ネコ  ゾクリュウセイ  ヒフエン)

 
皮膚の病的変化
好発・多発する部位の順位
1.背中から腰の上の部分
2.頭部・眼と耳との中間域
3.耳介の辺縁部分
 
皮膚・被毛の病的症状変化

1.かゆみの(掻痒)が増加する
2.脱毛 毛がまばらに抜ける
3.皮膚の炎症(皮膚が桃赤に)
4.ふけ(鱗屑)カサブタ(痂皮)
5.臭気(脂臭さ)の増加がある
 
発 病 原 因
以下の原因と考えられる諸説がある

アレルギー説
想定されるアレルギーの原因物質
猫の寝床・布団・衣類(綿・化繊・羊毛・毛皮・染料)
食事(魚肉の種類・穀物類・合成フード・肉の種類)
生活環境 (草木・樹木・材木・床材・壁材・畳・絨毯)
 
ホルモン不全説

ホルモンの合成不全・機能低下
ホルモン相互のバランスの偏り
去勢・不妊手術によるホルモンの欠除
 
何れの説も仮説の域を脱していない

診 断
稟告・臨床症状・治療薬品反応などの
総合判断のみ
 

治 療 

             注射療法   1カ月に1-2回デポ型注射の治療方法がある

             内服療法   1日2回(初期のみ)2週間のみ連続内服

                その後、隔日、 2日間隔, 3日間隔、 4日間隔

                最終的には5―6日に1日1回内服の続行が効果的


予  後
発病原因の除去・隔離が不完全ならば再発する
かなり長期間治療を必要とする皮膚病にはいる
 


8症例医程の臨床写真を以下に提示します


両耳介に点状の発疹・痂皮が発生
内服1カ月で90%治癒・以後4-5日1回内服


腰部背面の毛間に数個の発疹
内服10日で90%治癒・以後5日1回内服

腰背面から大腿側方に舐性脱毛・炎症面
内服20日で90%治癒・以後5日1回内服続行中


発病後大分たつて来診・初回のみ注射
内服治療で好転するが高年齢なので
現在間歇内服続行中


不妊手術後6―7カ月で発生
初診時の状態


去勢手術後7-8カ月から脱毛が始まる
始めの10日程毎日内服
現時点は隔日内服している


頚部側背面の小斑性炎症変化
体臭強化・掻痒性が激しい


頭部から頚部肩・胸側の広域性病変
内服1カ月で90%治癒・
以後5日1回内服続行中

注 意 事 項
休薬すれば再発性があるので内服を休むと悪化する
主治医の指示・内服間隔などの注意を良く守ること
飼主の判断で用量・用法を変更してはならない
長期内服治療で肥満になる可能性が潜在している


 


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