偽クッシング症候群
(成長ホルモン反応性皮膚炎)

小型・中型の犬に限定して発症する
特にポメラニアン種が圧倒的発生率が高い
性別は雌よりも雄が過半数を占めている
年齢は1歳から10歳以上と範囲は広く分布している
特定の飼育環境に支配されるような条件は確認されていない
発病原因は成長ホルモン不全説が有力に支持されている
診断条件
血液中の成長ホルモン数値定量検査
血液中の甲状腺ホルモン数値定量検査
血液中の男性ホルモン数値定量検査
血液中の好酸球(白血球)300以上維持
本病特有の被毛変化・脱毛状態・皮膚の視診的病変
治療方法
1. 成長ホルモン剤の一定期間の間歇注射
2. 内科的・内服薬剤を長期間継続すること
3. 別記サプリメントの長期内服が多くは有効

経過
早ければ60日前後に効果がみられる、しかし時には
10カ月後に効果がみられる事もあり、一定していない
治療を中止又は休むと症状は元の状態に悪化する
治癒後の再発性の頻度が高く見られる
再発後の再治療の効果は初回より低く又治療期間が長くなる
症例
当病院の臨床例を下に提示します
左側は初診時の写真
右側は治療後の写真
 

 初診時の広域脱毛
注射・内服治療開始

治療開始後4カ月後の状態
1年後に軽度の再発があり 

 初診時の広域脱毛
注射・内服治療開始
 

治療開始後7カ月後の状態
3年経過するが再発なし 

  初診時の広域脱毛
注射・内服治療開始

治療開始後10カ月後の状態
2年後に軽度の再発があり 
 
 
 初診時の広域脱毛・色素沈着
注射・内服治療開始
 

治療開始後11カ月後の状態
3年後に中度の再発があり 
 


有効な内服サプリメント(下の写真)が開発されました

従来の治療方法より治癒する確率が良くなりました
100%ではありませんがかなり高率に効果かがあります
最低半年の内服で改善されて来る症例が多く見られます
内服中止か休むと再発した例があるので注意して飲ませます
近くの動物病院で処方・投薬をうけて内服させてください
1日2回朝夕2回飲ませます サプリメントですから副作用は有りません

治療・看護上の注意
成長ホルモン数値の低下・減退・不全が現在は有力な学説
天然精製剤か・バイオの合成した成長ホルモン剤の間歇注射がある
短期間に好転するが時には糖尿病を続発する副作用が知られている
一方内服療法は副作用は無いが治療期間が長い
何れも長所・短所があり決めがたい
動物病院の先生と良く相談して治療方針を決める
治療方針を決めたら指示を良く守り治療にあたること
途中で飼主の都合で変更・休むと難しくなり治り難い
 


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