去勢・不妊手術を安易に考えていませんか

 去勢・不妊手術とは


   性ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)を分泌する臓器(睾丸・卵巣・子宮)の除去手術
   
   簡単に薦められて 去勢・不妊手術 をする 無責任な行為は自然の理に叶っていますか  考えてみましょう

  動物 (我が子・我が孫) の身になって振り返って考える その時が来ています
   
  此れから 医学的 生活環境 人と動物との諸々の条件を提示しますので 冷静に考える資料にします

  貴方がどう考えるかは自由ですが  動物は意見を言えませんので その未来は貴方の決断に左右されます

  
   手術してしまえは 復元は出来ません 結果は貴方と その家族が責任を持たなければなりません


  次に2−3の症例を呈示しますが ほんの一部です 細部は別記してあります


                  

      去勢された ポメラニアン 雄 3歳 四肢頭部を除いた全身性の脱毛が起きています

  

             

 
   不妊手術 (卵巣・子宮摘出手術) して 2年目の プードルの牝 4歳 超肥満体になってしまった


      



      不妊手術 (卵巣・子宮摘出手術) して 2年目の フレンチブルドックの牝 3歳 肥満体化

     ホルモン失調(甲状腺機能低下)を起こして 心臓機能不全を併発し心拍の異常が発現

     それは心拍数の低下 洞房ブック (洞停止・心拍の完全停止)で挙動動作の低下と停止

          




  


              去勢・不妊手術の目的


   
  1  産児制限
         
         雑種を産ませたくない 純血種が少なく雑種が多く かつて狂犬病が在った時代

         お産が面倒だ お産がかわいそうだから

    
  2  優性保護

         股関節形成不全  膝蓋骨内方脱臼 被毛退色 ベーチェット病 骨形成不全等

         その他色々の遺伝学的因子を優性・劣勢に保持している事が判明している場合

     
 3  飼い主の勝手

         発情期になると出血で汚れる 煩くなる 吠えることが多くなる 気性が荒くなる

         スプレイ 放尿回数が多くなり 臭気が強くなる 人に纏わり付く

    
  4  獣医学的視観

         
 乳腺腫瘍  癌の発生を未然に防止する

         
 子宮蓄膿症の発生を防止する

         
 前立腺肥大 癌の発生を防止する

         
 肛門周囲腺腫瘍  癌の発生を防止する

        
 ホ 気性の激しさを緩和させる

         以上 
イ−ホの項目は学術的に確実に立証されているものでは在りません

         
何故ならば 人では未然に幼齢青年期に去勢・不妊手術は実施していません

         色々な 利害因子を含んでいるので 意見の温度差が存在しています









   
   去勢・不妊手術の方法  

    
去勢手術

   両睾丸の摘出手術 
(男性ホルモン分泌不能・精子造成不能) 更年期障害有り

   両睾丸の精管の結紮切断
(男性ホルモン分泌温存・交尾受精不能) 更年期障害無し


     不妊手術

          

   1 子宮・両卵巣全摘出 (女性ホルモン分泌不能・欠如  不妊) 更年期障害有り

   2 子宮・一側卵巣摘出 (女性ホルモン分泌能有り  不妊)    更年期障害無し
        
   3 子宮のみ全摘出 (女性ホルモン分泌能有り  不妊)      更年期障害無し

   4 両卵巣のみ全摘出 (女性ホルモン分泌不能・欠如  不妊)  更年期障害有り









                ホルモンの知識

       卵巣からのホルモン分泌

      
発情ホルモン (エストロゲン)
          
        卵巣の発育卵子から分泌するホルモンで 雌性器の発育 雌らしい性質を育成する

      
黄体ホルモン (プロゲステロン)

        卵巣の卵子を排卵して後に黄体を形成して それから黄体ホルモン分泌します

        此のホルモンは乳腺の発育 妊娠の維持 泌乳の準備をする

      
睾丸からのホルモン分泌

      
男性ホルモン (テストステロン)

        睾丸で分泌するホルモン  雄性器の発育   雄らしい性質を育成する

        精子を形成する



     
副腎皮質からのホルモン分泌

      
副腎皮質ホルモン (コルチゾール)

      副腎皮質細胞から分泌するホルモンで生命維持に欠かせない貴重なホルモン

      
同じ性質を持った 人工的化学薬品を一般に ステロイドホルモンと呼んでいる

      皆さんが 怖い薬品 副作用が強い薬品の概念を持っているのが 此の人工的化学薬品で

      代表的に ステロイドホルモンと呼ばれていますが

      
この薬は 用量 用法を間違えなければ 神の薬とまで言われています

      但し使い方 用量 用法を間違えれば 此ほど怖い副作用の薬は有りません

      良く 熟練した 経験の深い獣医師ならば危険 副作用を完全に防げます

      
血液中の好酸球数を常時監視していれば 危険 副作用を防止して心配はいりません

      
ステロイドホルモンは炎症を抑える作用が特別に強いのです よってすぐに使いたがる

      しかし その効果が 2-3日 で無くなると再度使用するときには 同じ量では効かなくなり

      ついつい 使用量を増やさなけれは効果を示さない悪循環で 次第に投与量が増えて行きます

      その結果 体の機能が減退して免疫力の低下 糖尿病 感染症 飲水多量 多尿 水ぶくれ 

      肥満 心機能不全
皮膚病の悪化などが発生しますので 普通に副作用が大変恐がれています

      皮膚病の専門医で有れば その点を考慮して処方しますので 安全度が高いのです

         

        
状腺からのホルモン

   
甲状腺からは 代表的に サイロキシン と呼ばれているホルモンを分泌しています

   大まかに分類すると T4   T3   fT4   fT3  rT3  TBG  PBI  等多くのホルモン検査が

   有りますが 全部を検査する事はなく 症例により検査項目が選定されます

   生体のエネルギー代謝に深く関係しているホルモンで  体温  呼吸  心臓機能  心拍

   
皮膚 被毛の成長 色素  光沢 脱毛 生え替わり 等皮膚病に関係が大変深く関係しています

   犬は先天的に甲状腺ホルモンの生産 分泌が少ないので 血統書のある特定の犬種では特に

   甲状腺低下が多いのですから 精密に検査をしないと診断が難しく 誤診をし易くなりますから

   丁寧に検査して その数値を参考にして 診断 治療するのが大切です



          
立体的なホルモン相互関係の画像 


         

       
 脳下垂体と各ホルモン分泌腺の関係

     脳下垂体は 直接に成長ホルモンを分泌しますが  各ホルモン分泌腺をコントロールしている

     睾丸 卵巣 副腎 甲状腺 各ホルモンの生産・分泌の指令する上位重要な機関の役目を持つている

     脳下垂体からの指令で末梢分泌ホルモンの生産・分泌はコントロールされている

      
     
ホルモン相互の干渉作用

     各ホルモンは正常に分泌が行われて 正常に健康が維持出来る仕組みになっている

    上図の各ホルモンを車輪に例えれば 均等に生体を維持(加重)して健康体の生命を保っている

    しかし 去勢・不妊手術によるホルモン分泌が無くなれば ホルモンのバランスが崩れて 残る他の

    車輪(ホルモン分泌腺)に負担が掛かる結果 疾病 病気 皮膚病が起き正常な方向に進めなくなる






      
 ホルモンの重要性

    ホルモンなくして生体(ひと・犬)の生存は不可能であり 特に副腎は一番大切な臓器である

    生物(ひと・犬)の副腎を人工的に除去すれば 1ヶ月以上は生存することは不可能である 

    
副腎皮質ホルモンであるコルチゾール(ステロイドホルモン)はアトピー性皮膚病の治療には

    欠くことの出来ないホルモンで その使い方 処方の方法が特に大切で 一般動物病院は

    大まかに錠剤を渡して 1錠 半錠 1/3錠 1/4錠などと指示する投薬方法で錠剤を処方する

    この方法では良い結果は得られなく 良くて慢性化 悪くすれば副作用のみが残る方法 

    
正確には 体重1kg当て0.1−0.01mg単位の正確な病態・診断に基づいた処方が必要で

    血液検査 好酸球検査が投薬・処方の基準・指標となるから 皮膚科専門医
選択するが良い

    


    上の画像は副腎皮質ステロイドホルモンで一般に処方・投薬されている 人用の薬剤で

    此れを動物病院でも使用しています   副作用の防止には努力が必要です

    2kgのチイワワから 80kgのセントバーナドまで体重差のある犬に錠剤単位での処方は不適当

    1kg当たり1日0.05mgでは 1日当たりチイワワで1/50錠ですから   正確に割れますか ???

    80kgのセントバーナドでは 1日4錠となります  5kgのマルチスでは1/20錠です

   
此れが1日分で 1日2回に分服の場合1回に チイワワで 1/100錠 マルチスでは1/40錠

   副作用の防止の為に 貴方は正確に分割して内服させる事がが出来ますか 無理ですね
 

    この錠剤単位の処方・投薬が副作用発現の原因の1つで有ることが理解できましたか





      次に大事な 甲状腺は細胞・組織・臓器の代謝するに必要なホルモンであり甲状腺の

    機能低下は新陳代謝不全となり生存が満足に遂行できなく何らかの疾病・疾患を併発してくる

    特に皮膚に関しては関係が深く 
アトピー アレルギー 毛包虫症 心疾患の診断・治療には

    その機能 検査数値は重要な指標として大切であります




    




      
去勢・不妊手術とホルモン


    
性ホルモンの欠如(去勢・不妊手術)

    去勢・不妊手術の結果 下垂体細胞の変性が起こり 二次的に甲状腺の萎縮が発生してくる

   その結末として甲状腺機能低下が起こり 甲状腺ホルモンの生産・分泌が低下して病気になる

   三次的に甲状腺低下性皮膚病が発症する事に成って動物病院を訪れることになる


     去勢・不妊手術はホルモン失調を引き起こす

     去勢・不妊手術は甲状腺機能低下性皮膚病を引き起こす

     去勢手術は男性ホルモン失調を起こし男性ホルモン欠乏性皮膚病を発症させる

     不妊手術は女性ホルモン失調を起こし女性ホルモン欠乏性皮膚病を発症させる

     去勢・不妊手術は副腎ホルモンの生産・分泌不全を起こし副腎不全性皮膚病を誘発させる

     去勢・不妊手術は下垂体メラニン生産細胞ホルモンの不全を起こし 皮膚色素沈着性の

       各種皮膚病を誘発する原因を育成する

     
人では簡単に(特定の疾病以外)去勢・不妊手術をする事は聞いたことがありません






     
 ホルモンと病気

    ホルモンの分泌不全による病気を簡単に説明します 


   * 男性ホルモン欠乏 男性更年期の発生で元気低下 おとなしくなる 肥満体化

  * 女性ホルモン欠乏 女性更年期の発生で元気低下 おとなしくなる 肥満体化

   * 甲状腺低下症  性質穏和 被毛乾燥 脱毛 色素沈着 心拍低下

   * 副腎皮質低下 肥満体化 背中の脱毛 色素沈着 皮膚病を誘発 


   * 
黄体ホルモン過剰による子宮蓄膿症

           
   


                


       
卵巣嚢腫 (卵巣の腫瘍化)

            


       
習慣性偽妊娠 黄体腫  (黄体遺残症)

                 


        
睾丸の間細胞腫  (睾丸の腫瘍化)

                


       
 睾丸のセルトリー細胞腫  (睾丸の腫瘍化)

                    


           
睾丸のセミノーマ * 精上皮腫 (睾丸の腫瘍化)

           


        
乳腺癌   (此処まで大きくしない内に手術すべきです)

                 






               
ホルモンと皮膚病



    
去勢手術による男性ホルモン欠乏性皮膚病

              


     
不妊手術による女性ホルモン欠乏性皮膚病

                   



             
甲状腺低下による皮膚病

          



              
副腎皮質低下性皮膚病

                   


        
去勢手術による皮膚病

                


          
ステロイドホルモン過剰投与による
     医原性クッシング症候群−−−皮膚病



               


      
 セルトリー細胞腫 (睾丸の腫瘍化)
      睾丸から女性ホルモンの過剰分泌

   

        






     
人と動物の比較

     去勢・不妊手術の考え方の相違
  
   人は簡単に子供・青年期に去勢・不妊手術をしません        


   
ペットは生後2−3か月から1−2年で去勢・不妊手術をしてしまう

   
人は 性質が悪い 犯罪を犯すとも 去勢・不妊手術をしません  

   
ペットは 性質・気質を穏和にするといって去勢・不妊手術をしてしまう

   人は 生理か有るからといって簡単に不妊手術をしません     

   
ペットは 生理か有るといって簡単に不妊手術をしてしまう

   人は 乳腺腫瘍 癌の発生予防に簡単に不妊手術をしません   

  
 ペットは 乳腺腫瘍 癌の発生予防に簡単に不妊手術をしま

   人は 前立腺腫瘍 癌の発生予防に簡単に去勢手術をしません  

   ペットは 前立腺腫瘍 癌の発生予防に簡単に去勢手術をしまう

   人は 去勢・不妊手術に助成金を出して奨励していません       

  
 ペットは 去勢・不妊手術に助成金を出して奨励しています


    
貴方の子供・孫に簡単に去勢・不妊手術をしますか






    
   去勢・不妊手術
         インホームドコンセン


   
去勢・不妊手術の良い点 不利益な点  理解出来ましたか

   
貴方が知っている動物病院で去勢・不妊手術について細かい説明が有りましたか ?

   
去勢・不妊手術による 利益項目 不利益項目の細かい説明が有りましたか ?

   去勢・不妊手術時の麻酔に関する最低の危険度について説明が有りましたか ?

   
去勢・不妊手術の手術方法の1-4の細かい説明が有りましたか ?

   去勢・不妊手術の方法によって料金費用の差の説明が有りましたか ?

   去勢・不妊手術の前後の食事管理について説明が有りましたか ?

   去勢・不妊手術後の1日入院か 即日退院か説明が有りましたか ?

   

 
      以上の細かい説明が有る動物病院は

       親切で信頼の出来る獣医師として評価出来ます





     去勢・不妊手術のインホームドコンセントが無く 唯単に

     去勢・不妊手術を奨める動物病院は親切とは思えません

    
 貴方は ペットの為に何処の動物病院を選びますか



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