2008.02.05 皮膚科 動物病院
ポメラニアン犬種特有の脱毛を主たる症状とした慢性の皮膚病
罹患する過半数がポメラニアンに限定する特別なホルモン失調性皮膚病。 脳下垂体前葉ホルモンの生産不全・分泌不全が重複しての発病の原因である。 治療は年単位で、再発性があるので治療を中止する事は推奨出来ない。 最終的の治療は4−5日に1回内服すれば良い状態を維持することが出来る。
目次
皮膚病概要 (長々の文章より症例写真を提示します)
原因 (幾つかの発病原因を説明します)
検査項目 (必要な最低限の検査項目を説明します)
治療方法 (欠損したホルモンの産生・分泌させる内服と注射法)
転機(予後) (治療期間・再発性・減薬方法・維持療法・費用等)
症例集 (ハッピー・カン太・ベガ・チョコ・エル・りゅう・ラ二・マリン・ケン)
総括
(長々の文章より症例写真を提示します)
色々の病名が付けられているほどに面倒な皮膚病です。
・成長ホルモン不全症 ・アロペシアX ・ポメラニアン脱毛症
診断は簡単に病名が判明しますか゛、経過が長く治療に時間が掛かります。
次の写真を参考にして観察して似ているかどうか判断して下さい。
患犬と比較参考して 貴方でも診断が可能な皮膚病です。 試して見て下さい。
下に行く程に皮膚病は重い症状変化が出ています 当てはめてると良いでしょう。
(幾つかの発病原因を説明します)
犬種(ポメラニアン)好発病性がある。血統・遺伝的因子説が有力。
下垂体前葉細胞由来の成長ホルモン・ 生産能力減退説。
下垂体前葉細胞由来の成長ホルモン・分泌・放出能力障害説。
性ホルモンの干渉作用の存在説 (去勢の評価不確定)。
甲状腺ホルモンの低下が基礎的誘因子説 (複数のホルモン)。
ストレス過剰・神経刺激説 (脳下垂体フードバック システム)。
以上の何れかの原因説の単独・或いは複数の重複による発病が有力。
依って下記の様な幾つかの病名が付けられています。
(必要な最低限の検査項目を説明します)
過去に治療歴が有る場合 一般生化学血液検査。
成長ホルモンの定量検査 (低下は確実にある)。
甲状腺ホルモンの(T4 T3 fT4 fT3)の定量検査。
副腎皮質ホルモンの定量検査 (変化はない)。
血中好酸球数のダイレクト検査 (正常値を維持)。
視診で脱毛・裂毛・被毛色素・被毛の乾燥・もつれ。
皮膚の色素変化・色素沈着・脂漏性・痂皮等の変化。
外部寄生虫の検査 (通常は陰性である)。
(欠損したホルモンの産生・分泌促進の内服と注射法)
人遺伝子組み換え人成長ホルモンの注射(高価・副作用・糖尿病)。
下垂体刺激・成長ホルモンの生産促進剤の内服・注射。
下垂体刺激・成長ホルモンの分泌・放出促進剤の内服・注射。
甲状腺ホルモンの補充 ( 重大な要素で無視出来ない)。
皮膚細胞の活性化・炎症消退剤の内服 (皮膚病の改善)。
皮膚・被毛の成長促進剤の内服 (当院のAACP特別処方剤)。
皮膚色素沈着の消退・正常化・発毛促進剤の塗布。
以上の目的で内服を1日2回皮膚被毛が好転するまで連用する。
正常に復帰したならば順次休薬日を増やして内服間隔を広げてていく。
最高は1週間に1回の内服で再発しないようにコントロールする。
脳下垂体前葉刺激ホルモン注射は症状により 3−10日間隔で投与する。
毎月1回の検診時に内服と注射の変更を指示する。
(治療期間・再発性・減薬方法・維持療法・費用等)
治療効果発現迄は個体差があり3ヵ月から1年間のばらつきがある。
罹患前の皮膚被毛に復元するまで1日2回内服続行・注射は3−10日に1回。
発毛促進剤の塗布は適時指示による間隔で塗布する。
皮膚被毛が復元したらば、4日内服1日休薬する。
・1ヵ月毎に3日内服1日休薬、次月2日内服1日休薬、次月1日内服1日休薬。
・次月1日内服2日休薬、次月1日内服3日休薬、次月1日内服4日休薬の反復。
※これ以上休薬すると再発の危険性が発生する。
内服費用は症状・体重に比例するがおおよそ 1日\450.- 500.以内。
本皮膚病は休薬すると再発・再燃するので、内服を中止しない事を推奨する。
(クリックすると、それぞれの症例を詳しく見ることができます)
偽クッシング症候群の診断は極めて容易であり、当院のホームへージを閲覧すれば誰でも可能。
但し治療に関しては、当院独特のAACP処方剤と脳下垂体前葉刺激製剤の併用が要求される。
偽クッシング症候群には幾つかの治療方法が有るが、各動物病院で差違があり一定していない。
治療開始して半年前後で効果が認められない場合は、軌道修正(転医)が求められる。
皮膚科に強い動物病院を探して治療方法を変える事も、1つの方法である。
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