偽クッシング症候群症例4
(別名:成長ホルモン不全症・ アロペシアX・ ポメラニアン脱毛症)


ポメラニアン 雄 7歳 3.7kg :Yokoha*チョコ

1年前から被毛の色が薄くなり、また毛が縮れ短くなり、毛切れが目立った。

近隣の動物病院で診察を受けた。偽クッシング症候群と診断されて、茶色の錠剤を1回1錠1個2回、内服を指示されて治療を続抗生剤したが、改善しなかった。

動物病院の紹介で当皮膚科に来院した。

初診時の血液検査と視診で 偽クッシング症候群と診断して前医の診断は正しかった。

白血球数21120   好酸球数80 低下  コルチゾール3.38

甲状腺ホルモン T4: 1.30 低下  T3 :0.96  fT4 :0.29 低下  fT3 :3.30

以上の結果 甲状腺ホルモン転換酵素不全症が基礎疾患に存在していた。


飼い主の根気良い協力が皮膚病を制服した例である。

  1. 初診時
    被毛短縮、バサバサ、光沢消失。

  2. 治療開始4ヵ月後
    顕著な治療効果無し。僅かに毛が伸びて来た。

  3. 治療開始6ヵ月後
    全身性に被毛密生開始。食欲元気よく直毛が伸びる。

  4. 治療開始7ヵ月後
    被毛伸長・毛色が良くなった。治療効果を発揮してきた。

  5. 治療開始10ヵ月後
    発病前の被毛に復帰。被毛密生して治癒。

治療方法

当病院独自の処方「AACP」を1日2回内服の継続。

脳下垂体前葉刺激ホルモンの毎週1回の皮下注射。

(近くの紹介動物病院で治療注射を続ける)

此の2つの治療方法を継続すれば殆どの患犬は治癒している。

現在は減薬療法を開始して内服間隔を順次開けての投与方法を指導している。


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