舌下減感作療法(ぜつかげんかんさりょうほう)

アレルギ−・ハウスダストアトピーの治療方法は、内服・外用・免疫療法と3方法の総合治療法が最良。


アレルギ− ハウスダストアトピーの原因免疫治療法の解説

アレルギ−の免疫を強める方法を減感作療法と呼び、注射による減感作と、口腔舌下に滴下する舌下(鼻腔)減感作療法 があります。今回はこの非注射方法を説明します。

人では 杉・檜の花粉症の原因療法として世界各国で広く普及しています。国内でも広く応用されていますのでインターネットで検索して勉強してください。よく読んで舌下減感作療法を理解すれば納得するでしょう。

動物では犬のアレルギ−に応用し、当病院では好成績を発揮しています。

治療の条件

先ず診断がアレルギ−・ハウスダストアトピーであることを確かめている事

  • 血中好酸球が増加している事 皮膚の変化が定型的である事
    (当院のホームページ別記載の写真で確認)

  • 抗アレルギー剤の内服に良い反応がある

以上の条件がみたらされたら舌下減感作の治療法が適用可能となる。

適用可能の場合

アレルギ−・ハウスダストアトピーと予想診断が可能の方は、来診時に各家庭の掃除機の微細粉末10gをビニール袋に入れて持参してください。

それを原材料として治療用の舌下減感作用液を作成いたします。

患犬は患犬宅のハウスダスト(掃除機の塵)が原因で皮膚病に成ったのですから、その原因材料で作った液が舌下減感作療法に最も適しているので効果が発揮できます。

患犬宅のハウスダスト(掃除機の塵)を持参してください。

舌下減感作療法の経過写真

舌下減感作開始時

舌下減感作開始3ヵ月後

舌下減感作開始時

舌下減感作開始1ヵ月後

舌下減感作開始時

舌下減感作開始4ヵ月後

舌下減感作開始時

舌下減感作開始6ヵ月後

      

舌下減感作開始時

舌下減感作開始6ヵ月後


舌下減感作液

初回1万倍液から開始して1ヵ月毎に順次濃度を高めて最終的には10倍液の高濃度を使用する。

舌下減感作液の投与方法

口を無理に開けようとすると嫌がり抵抗します。
静かに上唇をめくります、抵抗はありません。

下の歯と舌の間に挿入して滴下します。
甘いので嫌がりません。簡単に出来ます。

舌下減感作療法の効果判定の評価 n=332

当院の過去の症例の効果判定結果です。

良い結果が出ていますが 少数ですが悪い成績も出ています。

多分 飼育環境・過去の免疫侵襲・個体差に依るものと考えられます

全例に効果が有るものと想わないでください。

舌下減感作療法で全身反応が良くも又は悪く出てしまう例も有るので、副反応・副作用が出た場合は投与を中止又は改善します。

事前に効果・不効果の予測は現時点では出来ません。

投与期間

舌下減感作液の1万倍液から開始します。

1ヵ月後から舌下減感作液の濃度を濃くして免疫を強化していきます。

1年後には原液の10倍液まで濃度が高くなり1週1回の投与となります。

以後は症状により投与間隔を適宜加減を指定します

保存方法

冷蔵庫保存してください(無菌状態ですから) 有効期間は原則60日間です

注意

舌下に滴下するときは陽圧で瓶から圧出しますが、圧出終了すると瓶内は陰圧となり、その時に口腔内細菌を吸い込みます。

細菌が増えると瓶内にもやもやが出来ますが、それは無害で無視してください。

いずれにしても1瓶を1ヵ月で使い切って下さい。


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