ペットの皮膚病に悩んでいる飼い主は特に詳細を読んで理解を

※下記特集以外にも様々な皮膚病の詳細ページがあります。左のフレーム内の目次にある画像・病名からも開くことができます。

◆新規掲載 2008.02.05

偽クッシング症候群
(別名:成長ホルモン不全症・アロペシアX・ポメラニアン脱毛症)

ポメラニアン犬種特有の脱毛を主たる症状とした慢性の皮膚病

偽クッシング症候群症例2偽クッシング症候群症例6偽クッシング症候群症例8偽クッシング症候群症例

綺麗に治った症例を画像と共に解説してあります。
大体3−6ヵ月で見違える様になりますから心配いりません。
参考の為に是非ご覧下さい。

これらは、ポメラニアン特有の特別な皮膚病ですから気長な治療が必要となります。


アカルス・毛包虫症・治療臨床例 2007.02.15

今回は、診断・治療が難しい2大皮膚病の1つ「アカルス・毛包虫の寄生した毛包虫症」を選びました。
酷いアカルス・毛包虫症が綺麗に治った症例を紹介します。

此の皮膚病は必ず治りますから根気よく治療しましょう。
大体2−3ヵ月で見違える様になりますから心配いりません。
参考の為に是非ご覧下さい。

概要

皮膚の毛包・皮脂腺・分泌腺に寄生するニキビダニで、悪条件の犬では最悪の皮膚症状を起こし、更に2次細菌が感染すれば難治性の化膿性皮膚病となり数年間治療しても治らないで慢性経過する例が多数有ります。

アカルス・毛包虫の毛包虫症の病原寄生虫であるアカルス・ニキビダニは、普通の健康な犬でも寄生しています。
これを(不顕性寄生)と呼びますが、犬が何らかの悪条件で寄生虫が刺激を受けて皮膚で異常に増殖して皮膚症状を悪化させ顕性感染が成立します(免疫低下・感染病や何らかの疾患・ステロイドの投与等、身体の不調の時に虫が異常に増えて発病することになる)

下の写真が病原の寄生虫体です。
毛包虫400倍 毛包虫の400倍写真

診断は顕微鏡でアカルス・ニキビダニ・毛包虫を証明すれば簡単にできますが、治療方法が大変に難しいのです。原則的にはアカルス・ニキビダニ・毛包虫殺せば良いのですがその方法が幾通りも有り、寄生個体の条件にマッチした最適の治療方法を選択しなければ治療は成功しません。

治療方法は各動物病院に依って一律では無く個別に相違が有りますから、治療結果もまちまちでアカルス・ニキビダニ・毛包虫の殺虫に成功・不成功の差が起こります。その差は過去の臨床経験年数等・症例数の多寡に依り成功率の高低の差が発生します。

よつて、しばらく治療して良い方向に向かえば治療を継続して治します、もし効果が芳しくなければ"セカンドオピニオン"で他の経験の深い動物病院に再度アカルス・ニキビダニ・毛包虫の診断・治療を依頼しなければ治りません。

貴方の近隣で皮膚科に強い動物病院を探して"セカンドオピニオン"で早く治してあげてください。動物病院でも皮膚病に得手・不得手が有りますから、皮膚病に強い動物病院を根気良く探して、より良いアカルス・ニキビダニ・毛包虫の最善の治療をして治してあげましょう。

通常はアカルス・ニキビダニ・毛包虫の治療を開始して1ヵ月で治療効果が発現し短い発毛が確認できます、3ヵ月で80−90%程改善されるのが一般的で有ると考えてください。もし結果が良くないならば早急に皮膚病に強い動物病院を探してください、結果が総てですから。

アカルス・ニキビダニ・毛包虫は再発し易い皮膚病ですから、アカルス・ニキビダニ・毛包虫症が治ったとしても1年間は殺虫薬を継続して内服使用しなれば再発する可能性が高率に有ります。

くれぐれもアカルス・ニキビダニ・毛包虫は治りにくい皮膚病であることを認識しておいて下さい。


ハウスダストアトピー(アレルギー)

詳細は、

をご覧下さい。 左フレーム内のメニュー(項目や画像)からも、該当頁を開くことができます。

概要

・大多数の飼い主の経過と、当皮膚科での説明

吾が皮膚科を訪れる患犬の50%以上がハウスダスト・アトピーである
初診時の聞き取り調査で血液検査を受けている(アレルゲン・IgE) 何十種類の検査成績を持参してくる。

  • 治療の段階でアレルゲンの少ない処方食のフート゜を薦められ買わされる
    同時に抗生剤と抗アレルギー剤の2種類の錠剤を1日1-2回分割内服と渡される
    しばらく指導どおりにするが良くならない。
    フード以外は与えてはならない、味の付いたものや、塩分を与えてはいけないと厳重に指導される。

  • 2回目に皮膚病が良くならないから、異なる別の処方フードを薦められ購入する
    然し、皮膚病は依然として少しも良い方向に向かず悪くなるので、再三転医する例が多い。

当皮膚科では食餌に味の制限は付けない。味は人が食べて美味しいと思う餌を与えなさい。人も犬も血液成分に大差が無いので人と同じ食餌で良いのです。(但し 心臓・腎臓・糖尿病の患犬では制限が有ります)。

フードが市販される前は犬は何を食べていましたかと聞くと、皆さんが、ご飯、魚、肉、みそ汁と答えます

そこで食事性のアレルギーは極めて少ない事を話すと、犬のアレルギーの大半はハウスダスト・アトピーであるので餌に関係があまり無いことを理解します

*** 餌を何回変えても無効であった事が証拠で立証されていた ***

結局 食餌は何を与えても良い事に気づいて納得して帰りま


・最小限の診断用検査事項

ハウスダスト・アトピーである皮膚病の現在の進行状況を正確に把握する上では、最低限の血液検査が無いと今後の見通しが付けにくいし、内服処方を適正にするには、是非とも数値が要求されます。

その事に関しては、左フレーム内メニューのアトピーの写真をクリックして必要な検査の項目に有るような幾つかのデーターが有効ですから実施して下さい。

また、内服効果の判定と処方の変更・修正に随時好酸球数の検査が大切です

それほどハウスダスト・アトピーは困難で難しい皮膚病なのです


・内服薬についての注意

犬のハウスダスト・アトピーは、1-2種類の薬品ではコントロールが出来ません

当皮膚科を来診した飼い主がもらった薬を持参しますと、大多数の例では抗生剤・抗ヒスタミン剤・ステロイド剤の2種類か、多くて3種類です。それも錠剤を割って1日1回か2回に内服を指示しています。

ハウスダスト・アトピーには化膿している以外には抗生剤は要りません、ステロイド剤は体重1kg 当たり極々微量が必要ですが、抗ヒスタミン剤は基本的には複数の混合が必要です、その他諸々の必要な薬品を10種類以上の処方が求められるのです。

抗ヒスタミン剤・ステロイド剤その他諸々の必要な薬品は有効血中濃度は短く肝臓で分解され排泄されますから、1日2回以下の内服では効果が期待出来ません


・外用薬・シャンプーはどうするか

純然たるハウスダスト・アトピーと診断された皮膚病では、2-3のタール系のシャンプーのみが極めて効果的です。

外用剤としてシヤンプー目的での使用方法は、それぞれ方法が異なるので良く説明・指導を受け、指示どうりに使用する。

細菌感染が併発している場合は全く異なる方法を取ることになります


・治療継続期間について

1-2年で完全に治癒する皮膚病では有りません。

然しステロイド剤の軽減は出来ます。初期の20-30%迄減量投与が可能となっていますから副作用の心配は要りません。旨く行けばステロイド零で 抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤のみで継続治療が可能となります。

良くなっても根気よく治療を継続するしか有りません。


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